今週のお題「名作」
今週のお題が名作ということで、初めまして。ホタテといいます。初めてこのブログを書きますが、最初はなににしようかと、登録したばかりの昨日は迷っておりました。迷いに迷って、「そうだ! 好きな映画について書けばいいじゃないか!」と思いつき、書かさせていただきます。
今回の映画のタイトルは「ベストセラー編集者パーキンズに捧ぐ(2016)」です。
自分語りに最初からなってしまって申し訳ありませんが、筆者は中学時代、高校時代、社会人になってまでも小説家を志しておりました。ようやく落ち着いた30歳になり周りを見渡してみればクラスメイト達は結婚は当然のこと、子供を育てて当たり前。独身の時間をすべて映画や小説にささげてきた私は見事にその路線から外れていたわけです。
この作品は、そんな小説家を志していた時代に出会った特別な1作品。
1920年代、ヘミングウェイやフィッツジェラルドを発掘したとされる天才編集者マックス・パーキンズのもとに無名の作家トマス・ウルフがやってきます。情熱と野心的な彼の文章力と才能を即座にパーキンズは見抜き、すぐにタッグを組むことに。情熱と才能のぶつかりあいを描き、小説とはそもそも何なのか。人間の創造力の原点はどこにあるのか!?を問いただしてくるような作品。
本当はあらすじをきちんとどこからか引っ張ってくるべきなのでしょうが、自分の口で今回は語らせてください。
人生で何回見たかわからないくらいたくさん見ました。主人公のパーキンズを演じるのはコリン・ファース(本名はColin Andrew Firth )
若き天才トマス・ウルフを演じるのはジュード・ロウ(David Jude Heyworth Law)
二人の掛け合いが素晴らしいなあという感覚で最初は見ておりましたが、その創作に対する愛の深さ、文章の一言一句を直す二人の姿をみて、私は何度も姿勢を正しておりました。まるで本当に1920年代に迷い込んだかのような錯覚さえ覚えます。親子のように、しかしどこか敵同士のように、家族のように、親友のように――場面が切り替わるごとに二人の関係が変わり、友情とはこういうのを指すんだろうと思いました。
もちろん、ほかの出演陣の演技も素晴らしかったですし、舞台セットもタイプライター(これは本当に必見です)を打つ女性達もほんとうに作りこみが詰まった作品でした。
ちょっと浅すぎましたかね。ともかくとして是非ともこの作品を見ていただけると幸いです。レビューというわけでもありませんが、みなさんの心に少しでも残れば嬉しいです。